【結論】個人単位でできることを理解し、もしもに備えよう
アメリカでのコロナウィルス患者は指数関数的に増加している
不安を煽らず正しく情報を集めよう
個人個人が予防対応し、感染のリスクを避けることが将来的に全患者数を下げる(Social distancing)
CDCとは
CDCとはCenters for Disease Control and Prevention(アメリカ疾病予防管理センター)のことで、アメリカ合衆国内における感染症対策・予防の研究所のことです。
今回のコロナウィルス(COVID-19)によるパンデミックのような感染症への対応の指揮をとる公的な機関になります。ちなみに日本にはこのCDCにあたる機関は存在しません。厚生労働省がその代わりに中心となっているようです。
3月15日には50人以上が集まるようなイベントは全米で中止・延期するように呼びかけるなど公共政策に関与しています

私が大好きなNBAもシーズン終了間際で延期になってしまいました・・・
3月17日 コロナウィルス患者数

世界コロナウィルス患者数(死亡者数)WHOから:184,976名(7,529名)
アメリカ合衆国 CDCから:4,226名(75名)
日本 厚生労働省から:780名(22名)
イリノイ州:160名(1名)
コロナウィルス患者数のカウントはそれぞれのウェブサイトによって異なりますが、それぞれの国が所属する機関の数値を参照しました。

3月17日時点ではまだまだ拡大が止まったとは言えない状況ですね。私の在住するイリノイ州でも残念ながら今日一人目の死者が確認されました。
CDCは個人ができるコロナウィルスへの対応を具体的に示しています
CDCのコロナウィルス特設ページでは、個々人ができる範囲で準備することを推奨しています。日本とは少し違う視点の指摘もありますので参考にすると良いでしょう。以下に順を追って説明していきます。
自分の住む地域でのコロナウィルスに関する情報をあつめよう
アメリカ大統領のトランプ氏はコロナウィルスに対して総じて楽観的です。そのためそれぞれの州知事が責任感を持って対策をしている州もあります。イリノイ州では大統領に先立って3月9日、その時点では感染者は州内で11人でしたが、非常事態宣言を発令し、州内のリソースを使えるよう・連邦政府と連携できるように準備しています。また、州知事のPritzker氏は、3月16日月曜日から3月30日まで2週間、イリノイ州のすべてのレストランとバーは閉鎖するように命令しました。大きな決断だったと思います。これについては後日別記事を書きたいと思っています。
州ごとにコロナウィルス特設ページがあるかと思いますから、チェックするようにしましょう(イリノイ州はこちら)。
また、もしもの場合に備えて受診できる医療機関を見つけておくべきでしょう。
症状、兆候を理解しよう
コロナウィルスは通常の風邪と症状では見分けが付きません。発熱と咳が高率に出現し、悪化すると呼吸困難を呈します。症状が出るまでにかかる潜伏期間は2~14日間と長いのが特徴です。疑わしい症状がある場合、少なくとも2週間は自己隔離をするようにしてください。
さらに、CDCはEmergency warning signsとして以下を挙げています。これらの症状がある方はすぐに特定の医療機関への受診を検討してください。
Emergency warning signs
呼吸が難しい・息切れする
持続する胸部への痛みや圧迫感
意識混濁、起立困難
チアノーゼ症状(唇や顔が青い)
CDC特設ページより


基本は怪しければ自宅待機
特に重篤症状が出たら医療機関、というのは日本でも同じですね
高リスク群の人は特に注意しよう
CDCは高リスク群として以下を挙げ、 特に高リスク群の方に向けて、さらに以下のようなアクションを推奨しています。これらは高リスク群でなくても参考になるでしょう。
高リスク群とは
高齢者
以下のような慢性疾患を持つ人:心疾患、糖尿病、呼吸器疾患
CDC特設ページより
推奨されるアクション
必要なものを備蓄する
他の人とあなたとのスペースを保つよう注意する
手洗いをこまめにする
人混みを避ける
クルーズの旅行や必要のない飛行機の旅行を避ける
とくに周囲で流行っている場合は自宅で過ごす
CDC特設ページより

高リスク群の方は重症化のリスクが高いということです。気をつけてください。
自分自身と家族を守るために
現段階ではコロナウィルスCOVID-19に対するワクチンはありません。最も有効な防衛手段は「ウィルスに暴露しないこと」です。ウィルスは人から人へ感染します。6 feet(およそ1.8m)以内は感染のリスクが有るとしています。
自分自身を守るステップとして
手をこまめに洗う(特に外出後、鼻をかんだあと、くしゃみや咳のあとは20秒以上を推奨)
石鹸や水が無いときは60%以上のアルコールを含有したハンドサニタイザーを使う
目、鼻、口を触らない
CDC特設ページより
病気の人に近づかない
特に流行地では他の人に近づかないようにする
CDC特設ページより

アメリカ人はあまり手を洗わないのでしつこく書いてあるのでしょう。 その代わりにハンドサニタイザーで完全にウィルスを防御できると思っている節があります。ちょっと残念なアメリカ的発想です。
他の人に広げないために
体調が悪い場合は家で過ごす
咳やくしゃみをするときは肘の内側で覆う(手は推奨されない)
ティッシュをゴミ箱に捨てる
その後すぐに手を洗う
マスクについて
もし体調が悪いならば、マスクは他の人にうつさないために有効である。
もし体調が悪くないならば、病気の人の世話をするとき以外はしなくて良い。マスクは不足している可能性があるため、医療従事者のために確保するべきでしょう。
CDC特設ページより

マスクに関する意識は日本とアメリカで大きく異なります。アメリカ人はもともとマスクをしないので、マスクをしている人=病気の人と見られがちです。
清潔に保ち、感染防御する
毎日触るものの表面は清潔にし、消毒する:テーブル、ドアノブ、ライトのスイッチ、天板、ハンドル、デスク、携帯、キーボード、トイレ、水道、シンク
消毒の方法:
1.まずは石鹸で汚れを落とす
2.薄めた漂白剤(1ガロンに対し1/3カップ)で拭く
もしくは 70%以上のアルコールで拭く
CDC特設ページより

アルコールでの清拭は有効ですね。私も職場でシュッシュかけてます。
2週間を家で過ごす準備をしよう
コロナウィルスが大流行した場合、日常生活が送れなくなり、家で2週間を過ごさなくてはならなくなる可能性があります。実際に3月16日、サンフランシスコの一部のエリアでは外出禁止令が発令されました。食料品の買い物とガソリン補給のみ許され、レストランなどの営業は禁止されます。
家で過ごすプランを考えよう
2週間分の薬(普段の処方薬・常備薬)、食料、その他必要なものを考える
自分の家族、友人とコミュニケーションを取る方法を確立する
テレワーク、子供のケアの方法を考え、イベントのキャンセル法を見つける
CDC特設ページより

不必要に出歩かない、他の人と接しない、その準備をするということですね。
いかがでしたでしょうか。かなり長くなってしまい申し訳ありませんでした。参考になれば幸いです。
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